世界で一番便数の多い航空路線はどこか

世界でもっとも忙しい航空路線はどこでしょうか?

ひと昔前なら、羽田と千歳を結ぶ便や、サンパウロとリオデジャネイロを結ぶ便などとも言われていましたが、時代が変わってきたようです。

英航空調査会社OAGが2019年のもっとも忙しい航空路線を調査しており、今回はその結果を引用紹介したいと思います。※ご紹介する便数データはこちらの記事からの引用です

ただいずれも便数をベースにしたもので、長距離線は1回の輸送量が多いので、人数ベースにするとまた違った結果も見えるかもしれませんが悪しからず。

一番便数の多い国際路線

最も忙しい路線はシンガポール-クアラルンプール間で年間30,187便

ランク区間2019年間便数航空会社数
1クアラルンプール-シンガポール30,1878
2香港-台北(桃園)28,4475
3ジャカルタ-シンガポール27,0467
4香港-上海(浦東)20,6785
5ジャカルタ-クアラルンプール19,7418
6仁川-関西国際19,7118
7NY(ラガーディア)-トロント17,0383
8香港-仁川15,7709
9バンコク-シンガポール14,6985
10ドバイ国際-クウェート国際14,5814

数字を見ると、現在の国際線の航空需要の主役は完全に東南アジアになっています。シンガポールと香港という2大国際都市を中心に、周辺国との移動が頻繁に行われているようです。

シンガポールとクアラルンプール、ジャカルタは地理条件や経済的な結びつき、都市の規模からみても想像がつきます。香港、台北間がここまで多いのは意外でしたが、さまざまな歴史的背景もあって現状のように同2都市間の往復が盛んになったようです。欧米の主要空港が最上位にランクインしていないというもの時代の変化を感じます。また当然ですが、比較的近距離の都市間を結ぶ便が上位に食い込んでいます。

日本線はというと成田-台北(桃園)間が13,902便で13位に入っています。

今後、世界経済はかつでの大西洋から太平洋にそして今後はインド洋に移るともいわれていますが、インド各国や、アフリカ大陸の都市間が盛んになり、ランクインしてくるかもしれません。

一番便数の多い国内路線

最も忙しい路線はチェジュ-ソウル(金浦国際)間で年間79,460便

ランク区間2019年間便数航空会社数
1チェジュ-ソウル(金浦)79,4607
2メルボルン-シドニー54,1024
3ムンバイ-デリー45,1886
4サンパウロ-リオデジャネイロ39,7473
5福岡-羽田39,4064
6ハノイ-ホーチミン39,2913
7札幌千歳-羽田39,2714
8ジャカルタ-スラバヤ37,7626
9ロサンゼルス-サンフランシスコ35,3655
10ジェッダ-リヤド35,1495

シドニー-メルボルン、ムンバイ-デリーが続いてTOP3を形成しています。日本では羽田-福岡が39,747便で全体5位です。

国際線とはまた違った特徴が見られます。フライト時間1~2時間程度の2つの大都市を有する国内に有する国が上位の条件のようです。

航空機大国であるアメリカ国内線だとサンフランシスコ-ロサンゼルス間が9位で漸くランクインします。

国内といえど、ニューヨーク-ロサンゼルスのような大都市間だと距離がありすぎるせいか、便数需要は下がるようです。

世界で一番利用者数の多い空港

ちなみに空港の利用者数に目を向けるとどうでしょう。ACIの2018年の調査結果の引用です。※こちらがACIの記事です

こちらはアトランタのハーツフィールド国際空港が107,394,029人の利用で首位です。

ランク空港名2018利用者数
1アトランタ・ハーツフィールド・ジャクソン107,394,029
2北京国際100,983,290
3ドバイ国際89,189,387
4ロサンゼルス国際87,534,384
5羽田87,131,973
6シカゴ・オヘア83,339,186
7ロンドン・ヒースロー80,126,320
8香港国際74,517,402
9上海浦東74,006,331
10パリ・シャルルドゴール72,229,723

都市間の便数ランキングでは登場しなかった空港です。また北京国際空港が2位となっています。

北京は直近で北京大興空港ができたばかりですが、予測では北京大興空港は北京国際空港以上の規模となる予定とのころでアトラントも超えるかもしれません。

10年後にはまた大きくランキングが変わっていることでしょう。

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